どうも、サイト管理人の@白鳩です。今日は、記事の書き方、特に長文記事について記事を書きます。
さて、インターネット検索をしていて、時々、とてつもなく長い文章に出会ったことはありませんか?
1ページ読むのに3分ぐらい時間がかかる長文記事。
この長文記事は、「詳しく解説していると、結果として長くなってしまった」というだけかもしれませんが、実は、ほとんどの場合、いろんな戦略に基づき長文になっているんです。
「こんな長い文章、誰が読むねん!」ってツッコミたくなりますし、必ずしも長文記事が優れているわけではありませんが、現時点では長文記事が戦略的に有効であるのも事実です。
そこで、この記事では、「必要とされる価値ある長文記事の書き方」についてまとめてみます。
なぜ長文記事がSEO(検索エンジン)的に有利なのか?
ツイッター界隈では、以前から「長文SEO」と言う言葉が頻繁に使われていました。最近でこそ「死語感」がありますが、その手法の効果は否定できないものでした。
そして、私も「長文はSEO(検索エンジン対策)的に有利」と思っています。
私が運営しているサイトの8000文字、1万文字などのページは、今でも検索エンジンの上位に食い込んできています。
では、どうして長文記事が有利なのかですが、これは深く考える必要はありません。検索順位を決めるGoogleが「この記事は、他のページより、検索ユーザーの検索意図を満たし、検索ユーザーを満足させている」と判断しているからです。(考えても答えがないので、私はシンプルに解釈しています。)
では、現実はどうでしょうか。長文記事は検索ユーザーを満足させているのでしょうか。
例えば、「ランニングシューズ ランキング」という検索ワードで上位表示されているページに訪れた際に、そのページが1万文字以上の超長文ページだったらどうでしょうか。
世界中のランニングシューズの詳細な情報やレビュー記事がびっしり詰まったページって、最後まで読みますか?僕なら読みません。
そもそも、「ランキング」という言葉を使って検索しているユーザーは、「比較された上で、一番オススメされている商品が買いたい!」と選択基準を他人に任せている時に使用するキーワードです。つまり、このキーワードを使う方は「面倒くさがりやさん」です。
そんな方が、1万文字以上のランキングページを全て読むとはとうてい考えられません。
ランキング1位か2位に紹介されている商品をチェックし、そのページからは離脱します。ページの滞在時間は30秒程度が限界でしょう。
1万文字に対して30秒の滞在時間。
もう一つ例をあげます。
「民泊 方法」という検索ワードで上位表示されているページの場合にします。(例がマニアックですみません。。。)
おそらく、このキーワードで検索するユーザーは、ご自身で物件をお持ちで、民泊によって収益を上げる方法を探している方が多いと思います。
民泊は制度改正も行われたり、住民トラブルもあるなど、実際に行うには慎重に進めたいと思う人も多いでしょう。そんなユーザーにとって、長文記事で詳しく解説された記事はきっと役に立ちます。
一種のマニュアル書のように活用するでしょう。
1万文字に対して、もしかすると10分程度の滞在時間になるかもしれません。
さて、上記2つのケースでいうと、検索エンジンで双方とも上位表示されるかというと、答えはYESです。
2018年1月10日現在、「ランニングシューズ ランキング」の1位のページも、「民泊 方法」で上位表示されているページも8000文字〜10000文字のページです。
仕組みはどうであれ、アルゴリズムがどうであれ、「SEOは、今表示されている検索結果が答え」です。つまり、長文記事は効きます。
ただし、全てのキーワードに対して長文記事が有効かどうかはわかりません。そして、未来永劫、長文記事が有効かどうかもわかりません。検索エンジンアルゴリズムなんてすぐにアップデートされます。
長文記事が効かなくなってきたときは、この記事を非公開にします。。。
最後まで読まれる長文記事が最強
実は、上記2つのケースには、ある共通項が存在します。
それは、「記事を読む読者は、記事を読む前から記事の全体像がイメージできている」ということです。
「ランニングシューズ ランキング」と検索するユーザーは、記事を読む前から「ランキング形式で商品が紹介されるであろう」ことがイメージできています。
たとえ、商品の解説が詳細でボリュームがあっても、それはランキングの1項目として存在しているだけであって、記事の最後に「一番おすすめのランニングシューズが紹介されているはず!」と、それら途中の記事を流し読みし、最後までたどり着く可能性が高くなっています。
また、「民泊 方法」と検索するユーザーは、方法を調べているため、記事を読む前から「この記事には民泊を運営する方法が全て書かれているはず!」とイメージし、記事を読み進めていくため、最後まで読む確率が高くなります。
実際、私も2つのキーワードで検索し、上位サイトを拝見しましたが、読み進めたくなるような工夫がされていて、これなら最後まで読んでしまうなって思いました。
つまり、長文記事で大事なことは、
最後まで読まれるかどうか。
最後まで読まれる長文記事は、かなり高確率で上位表示が実現可能です。(激戦キーワード除く)
激戦キーワードでも長文記事だけで上がる?
上記のように、「ページに訪れる前から、記事全体がイメージできているキーワード」というのは、
- ランキング
- おすすめ
- コツ
- 方法
- 口コミ
- 評判
あたりですかね。他にもたくさんあると思いますが、ひとまずこれぐらいにしておきます。
さて、すでにおわかりいただけると思いますが、これらのキーワードは、いわゆる「激戦キーワード」です。アフィリエイターがこぞって参戦するレッドオーシャンキーワードです。
確かに、これらのキーワードで上位表示されている記事には長文記事が多いのですが、長文記事だけで上位表示されるほど甘くはありません。サイト設計から内部リンク、外的要因など様々な要素を掛け合わせて上位表示が可能です。
そのため、これら激戦キーワードにおいて、長文記事の有効性を語るのはあまり意味がないと思っています。
これから説明するのは、上記のような激戦キーワードではありません。「悩み系キーワード」です。
で、ここからが本題です。どうすれば、最後まで読まれる長文記事が書けるのか?
自分なりの考え方を解説します。
検索ユーザーは答えを探している
さて、具体的な長文記事の書き方を解説する前に、大事な前提を確認しておく必要があります。それは、「検索ユーザーのニーズ」です。
改めて説明する必要もないかもしれませんが、アフィリエイトサイトに訪れるユーザーは、そのほとんどが「悩みを解決する答え」を探しにやってきます。
これ結構大事なのでもう一回書きます!
「悩みを解決する答え」を探す。
これがどう言う意味か説明します。
アフィリエイトサイトをしばらく運営し、Googleアナリティクスなどのアクセス解析ツールなどで分析しているとわかると思いますが、長文記事に限らず、普通のボリュームの記事でも同様、記事のボリュームの割に、滞在時間が短い記事があることに気がつきます。
その理由は、「記事が読まれていない」「読み飛ばされている」「必要な箇所しか読まれていない」です。
読者はあなたの記事を1から10まで読んでいません。
メモまーさんの言葉を引用させていただくと、「1000文字30秒で流し読み、1000文字1分で熟読」とのことです。私もこれぐらいのイメージです。
アフィリエイトサイトに訪れるユーザーは、悩みの解決法を探すためにあなたのサイトの情報を利用したいだけであって、あなたのサイトのファンではありません。
1から10まで読む義理なんてありませんからね。それに、ページを閲覧するデバイスはほとんどがスマートフォンです。必要な情報だけ読んで、人差し指1本で簡単に離脱します。
「読む」というより、むしろ「欲しい情報を探す」という方が近いでしょう。
欲しい情報が記事の冒頭にあれば、それだけで満足し離脱する。
欲しい情報が記事の最後にあれば、途中は読み飛ばされて最後にたどり着く。または、答えが見つからず離脱する。
ほとんどの読者は離脱すると思っていいと思います。それが悲しいかな現実です。
そこで、サイト運営者は考える必要があります。
どうすれば、最後まで読んでくれるのか?
どうすれば、長文記事で最後まで読んでくれるのか?
これが、「価値ある長文記事戦略」のスタート地点です。
読者の興味を惹きつけ、それを維持させると、記事は最後まで読まれます。
ノウハウ系の記事は滞在時間が長くなりますが、それは「記事全体が、読者が知りたい答えになっているから」ですね。
離脱させない長文記事を書くための4つのポイント
前置きが長くなりましたが、これより長文記事を書く上で効果的なポイントを4つ紹介します。どうすれば、興味を惹き、その状態をキープさせる記事がかけるのか。
下準備
記事の書き方のベースとなる考え方は、「【白鳩式】スラスラ書けてユーザーにも刺さるアフィリエイト記事の書き方」にて解説している通りです。
この手順通り、見出しから作って行きましょう。
検索キーワードを用いて検索するユーザーの検索ニーズを調べ、それを見出しに落とし込みます。もちろん、長文記事になるので、できるだけたくさんの検索ニーズをリストアップしていきましょう!
ポイント①読者が知りたい順に書く
見出しがリストアップできれば、それを「検索ユーザーが知りたい順」に並び替えていきます。価値ある情報は前に持ってくるのが鉄則です。
「結論は最後!」っていうのは作文や論文の話であって、アフィリエイトサイトでは結論は前です。
特に、長文記事では、冒頭に持ってくる方がいいでしょう。
ポイント②リード文には、とにかく「共感を得る工夫」が大事
見出しができたら記事の肉付けを行います。
記事の肉付けは、最初の見出しの前の「リード文」からになります。
リード文は、記事に書かれている内容を読者にあらかじめ知らせる目的がありますが、ここでもう一つ大事なポイントがあります。それは、「共感を得ること」です。
読者のニーズを把握し、その読者が考えていることに対して、「○○ですよね。私もそうでした!」とか、「○○と思いませんか?」と共感を得る言葉を使います。この共感によって、記事が最後まで読まれる可能性が上がります。
その理由は、リード文で共感を得ると、読者は「あっ!このページには、きっと私のニーズを満たしてくれる情報が書かれている!」と思い、記事のストーリーを自分ごとに置き換えて記事を読み進めていけるからです。
さて、共感を得る方法ですが、実は、これにはコツがあります。
それは、悩みを先回りすることです。これは例を見ればよくわかると思いますので、先ほどの「ランニングシューズ ランキング」の1位表示サイトのリード文を参考にさせていただきます。
リード文にはこのように書かれています。
ランニングやジョギングをする時に一番大切なアイテムと言えば、何といってもシューズですよね。最近はメンズ・レディースともにおしゃれなランニングシューズを履いた人を、よく目にしますよね。でも、アシックス・ミズノ・ニューバランスなど多くのメーカーから、それぞれに特徴ある商品が販売されているので、初心者のうちはどれを選んだら良いのか分からない…という方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、ランニングシューズの購入を検討するにあたって、押さえておきたいポイントと、口コミなどで人気のおすすめ商品をランキング形式でご紹介します。自分の足にピッタリのランニングシューズを見つけて、もっと快適な走りを楽しみましょう!
このリード文には共感がたくさん含まれています。
- おしゃれなランニングシューズ
- どれを選んだらいいのかわからない
- もっと快適な走り
これが共感ポイントです。このようなニーズを持っている読者が、このリード文を読めば、「あっ!これ私のことだ!」と思い、その結果、記事が最後まで読まれる可能性がアップします。
ポイント③共感のあとは感情煽りが効果的
リード文でもう一つ大事なことがあります。
それは、「共感を得た後に、感情を煽る」ということです。中でも効果的なのが、
- 常識を否定する
- 恐怖心を煽る
です。
例文はありませんが、ランニングシューズの例で考えると、こんな感じで恐怖心を煽ってみます。
一段落目と二段落目の間に次の一文を入れてみます。
それに、レベルに合っていないランニングシューズを間違って選んでしまい、足や膝が故障してしまったというランニング初心者もたくさんいます。
この文章を読めば、「あっ、ランニングシューズにはレベルがあるのか。怪我するのも嫌だし、初心者向けのシューズを選ばなくちゃ!」って気づくと思います。
このように、常識を否定したり、恐怖心を少しだけ煽るリード文は効果的です。
ポイント④目次(見出し)だけでストーリーができていること
個人的にはこれが一番大事だと思っています。
ワードプレスプラグイン「Table of Contents Plus」を有効化すると、記事中の見出し2や見出し3が自動的に目次に設定されますよね。その目次が、ストーリーになっていて、この記事に何が書かれているのかイメージできるのが重要です。
これは、少し前にも説明した「ページに訪れる前から、記事全体がイメージできているキーワード」の考え方と近いです。
悩み系キーワードでは、読者はその悩み解決法が書かれていると想像しながら記事を読み進めます。その読者に、目次を提示し、
- 一番オススメの解決法は何か
- その解決法がどうして有効なのか
- 他の解決法より優れている点は
- その方法を実践するとどう変わるのか
が書かれていると、「解決法だけ情報が抜き取られる」確率はさがり、読み進めたい気持ちになると思います。
この見出しに、「共感を得る工夫」や「恐怖心を煽る工夫」を入れても効果的ですね。
個人的に「どうでもいい」と思うこと
見出しごとに意味のない画像を設置すること
「読者が読みやすくするために、息抜きがてら画像を設置した方がいい!」
という意見もありますが、これに関しては、私は否定的です。
確かに、読みやすさがアップするのは間違いないですが、アフィリエイトサイトのページにはそれほど効果はないと思っています。なぜなら、「悩みを解決させたいユーザーは、画像よりも情報が知りたいから」です。
Yahoo!知恵袋を使って、悩み解決を図った経験がある方ならわかると思いますが、あのページに画像はないですよね。むしろ、画像があったら邪魔です。
つまり、自分が知りたい情報を探している時に、画像はなくてもいいんです。もちろん、画像にもメッセージが書かれていたり、キャッチコピーが効果的なら、画像設置の効果は高いのは認めます。(実は私も「画像」+「文字」の見出し直下設置は頻繁に使います。)
でも、悩み解決系記事なら、なくても大丈夫ですよ。
内部リンクの乱発設置
「長文記事に内部リンクをたくさん設置して、いろんなページを見てもらおう!」という施策は決して悪くないのですが、個人的には「クリックされていない内部リンクに意味はない」と思っています。
見出しの記事が終わるたびに関連する内部リンクを設置する方法は、大手メディアサイトや有力アフィリエイトサイトでも実践されていますので、一定の効果はあるのかもしれませんが、やらなくても大丈夫です。
【まとめ】離脱率アップを阻止するのがカギ
長文記事を語る上で大事なのは、やはり離脱率を下げることでしょうね。正確にいうと、
「検索結果から訪れたユーザーを、検索結果画面に戻さない」
という工夫が必要です。検索結果画面に戻ることは、「このサイトには、自分が欲しい情報がない」と判断した行為です。つまり、ユーザーによって価値なしと判断されたのです。
これが続くと、当然検索結果の順位に影響が出ます。
もし、長文記事を書いても直帰率が高かったり、読者に読まれていないことが明らかなら、長文記事はやめたほうがいいでしょう。必要な情報のみに記事を添削すべきでしょうね。
【結論】
長文記事は(キーワード次第ですが)効果的です。ただし、読者を最後まで読ませる工夫ができなければ逆効果