先日、ブログからこのような質問をいただきました。
はじめまして!副業でアフィリエイトに取り組んでいる◯◯と申します。
(中略)
白鳩さんのサイトはトップページがランキング形式になっていて、個別ページからトップページへアクセスを集めるタイプのサイトでしょうか?
それともブログ型のサイトでトップページは記事の一覧がズラズラとならんでいて、各記事からランディングページへ誘導して、そこでCVさせているのでしょうか?
私のサイトはターゲットキーワード(◯◯ ランキングとか)を選定していないので、現状はブログ型のサイトになっています。これからのサイト運営でどちらのほうがいいのかはっきりとわからないので、教えていただけると助かります。
よろしくお願い致します。
実は、上記のようなお問い合わせは、いくつかいただいています。アフィリエイト初心者の多くの方が、このような悩みを抱えているようですね。
さて、この「ブログ」か「サイト」かという議論は永久に終わることが無いテーマではありますが、最近になって「ブログ形式のほうがいい」とか、「ピラミッド構造のサイト設計がいい」とか議論が活発になってきた感があります。
そこで、この機会に質問への回答ついでに、ブログ記事にて私の考えを共有します。
なお、この記事の内容は、「どっちがいいよ!」という紹介記事ではなく、現時点における私の運営方針なので、予めそのつもりで読み進めてくださいね。
これより先は、時間があって、本当に興味がある方だけ読み進めてください。
なぜ、このようなことを言うかというと、「アフィリエイトサイトはブログ形式が良いのか、それもと、サイト形式が良いのか」という問いの答えは、
「形式に明確な線引きはないし、初心者のうちは手法なんてこだわらず、どっちでも良いから、好きなようにやって、時には両方試して、自分なりにベストと思う方法を自分の経験をもとに見つけないとダメですよ!とりあえず、悩んでないで記事を書きましょう!」
という答えになるからです。
それを理解していただいたうえで、暇つぶし程度に読み進めてください。
【とりあえず回答】私が運営しているサイトの形式は?
まずは、私の手法を簡単に紹介します。
回答
わたしが運営しているサイトの多くは、トップページにランキングやレビュー等を設置し、メインコンバージョンページとしています。
ただ、個別記事からトップページへのアクセスについては、検索意図を重視し、トップページへの誘導が良いのか、他の個別記事への誘導が良いのかを記事単位で判断しています。
なお、「この手法が多い」というだけで、トップページに記事一覧がずらっと並んだ一般的なブログ形式もいくつか運営しています。
ご質問いただいた方への回答は、このような内容でした。では、少し詳しく解説していきます。
ブログ形式とサイト形式の違いは?
まずはブログ形式とサイト形式の違いについて整理します。
先日投稿した「アフィリエイトを諦めないためにアフィリ初心者がテクニックやSEO技術を勉強するより重要なこと」の記事で、「私が考えるブログとサイトの違い」を紹介しました。
参考にもう一度表を添付します。
ブログアフィリエイト | サイトアフィリエイト | |
トップページ | 記事一覧 | ランキングなどの紹介商品ページ |
商品が売れるページ | 各記事 | トップページやレビューページ |
戦略 | 各記事でアクセスを集め1記事で完結 | トップページで集客&各記事でアクセスを集めトップページに送客 |
記事ボリューム | 大 | 中〜大 |
取り扱い案件数 | 多い(ページ単位で可) | 少ない(1〜5個) |
形式にこだわりすぎるのはNG
上記の定義は、完全に当方の主観であり、実際には明確な定義がなく、あいまいな線引きになっています。
「ブログアフィリエイト」でもトップページにランキング設置されているかもしれないし、サイトアフィリエイトでも個別記事で商品が売れることはたくさんあります。
もちろん、SEO的な発想で考えると、「一般的なブログ形式」と「特化型のサイト形式」には違いがあります。
しかし、アフィリエイト初心者にとって、ここはこだわるポイントではありません。
なぜなら、どちらの方法を取り入れたとしても、その形式の良さを引き出すスキルや知識がないからです。
「ブログサイトで上位表示させたい記事に内部リンクを送るための集客用記事」という発想もなければ、「ピラミッド型のサイト設計」を考えることも難しい。
こういったスキルは、いくつも記事を書き、いくつもサイトを作って、自分で経験して身に付けるものです。
セミナーに行ったり、アフィリエイトブログを読んでも、ヒントは貰えたとしても、本質まではわからない。失敗を含む自分で得た経験には勝てません。
なので、初心者のうちはこだわりすぎるのは良くないですね。
「続けやすい&汎用性がある」という観点ではブログ形式がおすすめできる
ちなみに、「アフィリエイトを諦めないためにアフィリ初心者がテクニックやSEO技術を勉強するより重要なこと」の記事でも書いていますが、私がアフィリエイト仲間におすすめしているのは、どちらかというと「ブログ形式」です。
「ブログ形式」というよりも、「まずはブログを書き続けてみよう!」という発想に近いですね。
理由は上記の記事で書いていますが、もちろんSEO的な発想とか、収益視点ではありません。
あくまでも「アフィリエイト初心者が、アフィリエイトを諦めずに続けていくためにはブログ形式の方がハードルは低い」という意味合いです。
ただ、ブログ形式のアフィリエイトサイトを運営する場合でも、少しだけ気をつけた方がいいポイントがありますので紹介します。それはトップページの取り扱いです。
ブログ形式でもトップページ設計は大事
先日、次のようなツイートを投稿しました。
「ブログ形式」か「サイト形式」か。この答えって、先輩アフィリエイターが言っているように、「どっちでも良い!」しかないと思うけど、トップページは少しだけ手間をかけた方がメリット大きいと思う。ブランディングできる前やドメインパワーが弱い間は特に。
— 白鳩 (@affiliate2870) 2018年2月20日
個別記事を読んで、そのサイトに魅力があればトップページに行きたい人はいるわけで、その読者がトップページに遷移した時に、次のアクションを起こしやすい導線は必要だと思う。
だから、トップページの上部にはカテゴリー別の見出しや上げたい記事を配し、その下から記事一覧を設置するのでもアリ。— 白鳩 (@affiliate2870) 2018年2月20日
ワードプレスでいい感じのグローバルナビがあればそれでも良いけど、メニューの存在に気付かない人はいるし、スマホも同様。トップページが上がりやすいかどうかは別として読者に必要な情報を見てもらう発想で考えると、トップページに限らず、サイトレイアウトのひと工夫は必要だと思ってる。
— 白鳩 (@affiliate2870) 2018年2月20日
これを要約すると、
トップページに新着記事が並び続ける「ブログ形式」の場合でも、そのトップページに一手間加えるとユーザービリティが少し改善する可能性がある。
そのため、私は、ブログ形式でも「記事一覧」だけではなく、プラスアルファの情報を掲載することが大事だと考えている。
ジャンルにもよりますが、読者にとって魅力的な記事が投稿され、その記事を読んだ読者が「おっ!このブログ面白いじゃん!他にはどんな記事があるのかな?」と思った時に、「関連記事」をクリックする人もいますが、中にはトップページに移動する人もいます。
特に、スマホの場合、画面上部のバナーをクリックするとトップページに移動することは、多くの方が知っていることなので、トップページに移動しやすいですね。
そんなトップページに移動した読者にとって、「次に読みたくなる記事がトップページの目立つところにある」というのが1番いいのですが、新着記事一覧しかない場合、タイミングによっては読者を惹きつける記事が表示されていないかもしれません。
そこで、トップページに「カテゴリー一覧」や「自信を持っておすすめできる記事一覧」を固定して設置しておくと、読者のクリック率が少し上がるのではないかと考えています。
(ちなみに、このブログのトップページは記事一覧です。まだ記事数が少ないから許してください。。。)
トップページはサイト内で最も評価が高い1記事と考える
トップページは、各記事からの内部リンクが集中しており、サイトの中心に位置するページであるため、SEO的にサイト内での評価が高い重要な1記事です。
この評価を無駄にしたくありません。
トップページがランディングページとなるユーザーに、「このサイトはこのような情報をメインに情報発信しています。」と伝えるためには、記事一覧だけでは不十分だと感じます。
なお、SEO的な話ですが、新着記事が投稿されるたびにトップページの情報が変わっていくと、トップページへの評価や個別記事の評価に影響を与える可能性があるようです。
当然、内部リンクが変化するとそのページの評価が変わるのものです。
どのように評価が変わって、その評価がプラスなのかマイナスなのかは分かりませんが、トップページをメインの集客ページにしたり、キラーページ化しないのであれば、今は神経質に考える必要はないでしょう。
答えから逆算していく発想がサイト
さて、ここからは「サイト形式」について、私の考え方を少しだけ共有させていただきます。
サイト形式の場合、わたしは
「答え(ゴール)ありきでサイト設計する」
という考え方があるのかなと思っています。
これは、アクセルさんを始め、多くの先輩アフィリエイターさんのサイト運営の考え方に影響を受けました。答え(ゴール)とは、アフィリエイトリンクをクリックさせCVさせることです。
もちろん、この「読者をCVさせる」という考え方はサイトでもブログでも同じなのですが、サイトのほうは
「投稿されている全ての記事(または大部分の記事)が、1つのゴールに向いている。」
ということです。
一方、ブログのほうは
「投稿されている記事がそれぞれで独立し、任意の方法を向いている。」
と考えています。
誤解があってはいけないので、保険をかけておくと、「そういう考え方」という程度であって、サイトでも複数の案件を掲載できますし、ブログでも全記事同じ案件を掲載する場合もあります。
なので、上記の定義は、いろんなサイトを見てきた経験に基づき、わたしの主観でイメージしたものと捉えてください。
広告案件停止やジャンル全体の向かい風が大きなリスク
サイト全体が同じゴールを目指していると、収益が上がった時の爆発力は大きいです。
しかし、その反面、リスクもあります。それは、
- 紹介している広告案件の停止
- アルゴリズムアップデートによるジャンル全体へのダメージ
- 制度変更・厳格化などによるジャンル全体へのダメージ
などがあると、収益を大きく落とす可能性があります。検索アルゴリズムの影響は、サイトへの影響だけではなく特化ブログへの影響もありますが、より影響が大きいという意味で記載しました。
1つのゴールしかなく、そのゴール地点が揺らぐとサイト全体に影響が出てしまいます。
まとめ
「ブログかサイトか?」という悩みは、アフィリエイトを初めて間もない方の多くが抱く疑問です。ところが、サイト運営を長く続けていると、この議論は忘れます。
なぜなら、「いろいろ試してみよう!」と考えるからです。
アフィリエイト初心者が、最初に作るサイトで大きな収益を上げるのはかな難しいです。
まれに、最初に作った1サイトで100万円超えの変態アフィリエイターもいますが、そこをイメージしてはいけません。
いろんなサイトを見て勉強し、いろんなサイトを作って経験値を積んでいくと、「ブログかサイトか?」という疑問は消えていると思います。
答えは、「答えはない」です。
最後まで読んでくださりありがとうございました!
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