アフィリエイト記事の書き方

ホワイトハットサイトにおける1話完結記事の書き方とメリット・デメリット

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1話完結記事

昨今、ツイッター上では、『アフィリエイトサイトでは、「サイト設計」が重要』との意見をよく見ます。これについては、完全に同意していて、美しいサイト設計のアフィリエイトサイトは、

  • 読者の導線が明確
  • どの記事からもCVする
  • 記事修正が楽

などのメリットがあります。

ランキング記事・レビュー記事・集客記事が内部リンクにより、それぞれ最適に結びついたサイトは、大きな収益を生むミドルワードでの上位表示も可能になるといわれています。

しかし、美しいサイト設計のサイトには大きなデメリットが2つあります。それは、

  • リサーチに膨大な時間がかかる
  • アフィリエイト初心者には難しい

実際、ブログなどでサイト設計について情報が発信されているのは、月収500以上のベテランアフィリエイターがほとんどです。

時間をかければ無理ではないけど、初心者にはなかなか難しいという印象があります。

さらに、サイト設計の目的にもいくつか種類(目的)があって、

  1. 個別記事で集客した読者をトップページに送客するサイト設計
  2. トップページで集客した読者を悩み別に個別記事に振り分けてCVさせるサイト設計
  3. トップページを上位表示させるサイト設計

などがあり、考え方も微妙に違います。これを1つにまとめて「サイト設計しよう!」と取り組んでも混乱してしまいます。サイト設計をマスターするなら、自分がメンターと崇めている方を1人に絞り、その方のサイト設計法のみを忠実に実践する方がいいでしょう。

 

美しいサイト設計は、威力は大きいが難易度が高い

 

わたしがアフィリエイトを始めて数ヶ月の初心者に「最適なサイト設計のアフィリエイトサイト」をおすすめしない理由はこれです。

その対案になるのが、今日紹介する「1話完結記事」です。もちろん、デメリットもありますが、難易度は高くないのでアフィリエイト初心者には少し参考になるかもしれません。

先日投稿した「【価値ある長文記事とは】読者に最後まで読ませる記事を書くための4つのポイント」や「【重要】アフィリエイトで狙うべきキーワードと成果から遠いキーワードからCVさせる考え方」と合わせて読んでいただくといいと思います。

【注意】

この記事のリード分に記載の内容は、「サイト設計」を否定しているものではありません。むしろ、当方もサイト設計については力を注いでいますし、重要であると感じています。

ただ、この記事の読者ターゲットは、「アフィリエイトを始めて半年未満の初心者」なので、より難易度の低い方法を紹介しています。

(ホワイトハット的サイト設計の手順については、後日記事にまとめます。)

1話完結記事とは?

アフィリエイトサイトに訪れるユーザーは、何らかの悩みを抱えてやってきます。

そして、商品を購入したり、サービスを申し込むには、読者がサイトのページを読んで「これ試してみよう!」と期待させ、広告ページに遷移させる必要があります。

サイト設計が綺麗なサイトは、「読者の集客」「悩み解決法の提示」「商品紹介」がスムーズに移動できるように、サイトの導線が分かりやすいページで繋がっています。

つまり、集客用ページで読者を集め、読者に悩み解決法を提示し(トップページ)、商品を紹介し公式サイトのLPに飛ばす流れが1本の流れになっているサイトです。

一方、1話完結記事とは、検索流入によって訪れる読者を1つの記事だけで商品広告ページまで誘導する記事です。

知りたいキーワードから広告紹介までを網羅するペラサイトのイメージ

例えば、「便秘 改善 飲み物」と検索するユーザーに対して、次のようなコンテンツを提供することです。

  1. 便秘改善に効果的な飲み物はどれ?
  2. 飲み物だけで便秘は解消できるの?
  3. 薬に頼らず便秘を改善させる○つの方法
  4. 便秘に悩む多くの方が乳酸菌サプリを選ぶ理由
  5. 乳酸菌サプリのデメリット
  6. 便通改善に効果的な乳酸菌サプリランキング
  7. 1位商品のレビュー記事
  8. まとめ

つまり、「知りたいキーワード」で検索流入した読者に、1記事だけで広告まで強引に持ち込むのです。

イメージ的には、1記事1記事がペラサイトであり、その集合体が1つのサイトになっている感じです。では、少し整理してみます。

1記事完結記事 ホワイト用サイト設計済みサイト
主なコンバージョンページ 各記事 ランキングページ
読者の平均PV 1〜2 2以上
ランキングページ 不要
流入キーワード 知りたいキーワード 知りたいキーワード・買いたいキーワード

大雑把に整理するとこのような感じです。では、この1話完結記事のメリットとデメリットを紹介します。

1話完結記事の4つのメリット

入念なサイト設計が不要

1話完結記事の最大のメリットは、サイト設計が不要という点です。ペラサイトを作るイメージなので、1記事の構成さえ考えればOKです。

導線設計が不要

1話完結記事では、他のページへの内部リンクも基本的には設置しないか、設置しても元のページに戻る工夫を行います。つまり、1つの記事を最後まで読ませる工夫さえすればOKです。

複数ページでコンバージョンを狙うサイト設計の場合、各記事の役割を正確に把握し、各記事の精読率を調査しておく必要がありますので、その点、「導線設計」の意識が不要なのがメリットです。

1つのサイトにさまざまな広告が紹介できる

1話完結記事は、ペラサイト的な位置付けです。ランキングページに飛ばさずに、個別記事だけで成約を狙います。

そのため、そのサイトで紹介できる商品の最大値は、個別記事の数となり、記事を増やせば「取り扱い可能な案件」も増やすことができます。

現実的には、全記事が異なる商品を紹介することは厳しいですが、「あの商品も紹介したい!」「この商品も掲載したい!」という対応も可能です。

知りたいキーワードから集客するのでライバルが少なく上位表示が比較的容易

アフィリエイターがこぞって参入するキーワードは、「○○ 効果」「○○ ランキング」「○○ おすすめ」などの買いたいキーワードです。

しかし、これらのキーワードは上位表示されると大幅な報酬アップが期待できるため、多くのアフィリエイターが参入する激戦キーワードです。

このような激戦キーワードでは上位表示が難しく、ドメインパワーをアップさせ、サイト全体で対策しないと勝てません。

これに対し、成約から遠いキーワードは、ライバルが少なく、上位表示の難易度は下がることから、比較的早くアクセスが集まります。

 

では、次はデメリットを紹介します。

1話完結記事の4つのデメリット

キーワード選定が難しい

1話完結記事は成約から遠い検索キーワードから広告までを結びつけるのが目的です。そのため、「成約から遠いけど、ライティング次第では成約まで持っていけるキーワード」で記事を執筆する必要があります。

そのキーワードが、「知りたいキーワード」なのか「遠いけど成約まで持っていける可能性があるキーワード」なのかは難しいところです。

これを明確に判断するには、検索ユーザーの検索意図や裏に隠された心理をリサーチする必要があります。

ただし、「知りたいキーワード」であったとしても、ライティング次第では成約する場合があります。もし、検索ユーザーのニーズを的確に把握し、その悩みの解決法を提示すれば、成約する場合があります。

いわゆる、「読者を教育する」ということです。

この読者を教育するライティング方法については、後日記事をまとめますが、読者を誘導することは可能です。ただし、この方法には大きなデメリットがあります。

それは、アクセス数が多くないと結果が出にくい。ということです。

成約から遠いキーワードを用いて検索流入するユーザーを成約させるのは、やはり難しく、ある程度のアクセス数があり、効果検証とABテストを実施しないと効果はでないでしょう。

つまり、「1話完結記事で成果を挙げるには、検索ボリュームがあり、なおかつ成約から遠いキーワード」が望ましいです。

それを探すのが結構大変です。(狙って探せないので、「数打ちゃ当たる作戦」を推奨します。)

記事ボリュームが増えるため、離脱を防ぐ工夫が必須

成約から遠いキーワードを用いて検索するユーザーに広告をクリックしてもらうには、順序だてて解説する必要があります。「いきなり広告紹介」では離脱されます。

例えば、「サプリメント」を紹介する場合、

  1. 悩みの定義
  2. 悩みの解決法を複数個提示
  3. 解決法の中からサプリメントを活用する方法を紹介
  4. 悩み解決に適したサプリメントを複数個ピックアップし、商品を一覧で紹介
  5. その商品が他の商品より優れている点を解説
  6. 実際に使ってみた感想
  7. 他のユーザーによる口コミ
  8. まとめ

のような記事になります。そうなると、記事ボリュームが大きくなり、読者が知りたいニーズと記事の内容が離れた時点で、読者の離脱率がアップします。

離脱率がアップすると、SEO上マイナスに作用するので、読者が離脱しない工夫が必要となります。

具体的には、「見出しと見出しの間に関連記事を挿入したり、見出し直下にテキストが含まれているメッセージ性のある画像を配置する」などの視覚的工夫や、共感・恐怖心の煽りなど、読者を惹きつける工夫が効果的だと感じています。

ただし、離脱を防ぐ施策については、仮説を立てた上で、ABテストを行い、少しずつ離脱率を下げる取り組みが必要不可欠です。

キーワードにもよるが検索上位を狙うのが難しい

1話完結記事は成約から遠いキーワードを狙いますが、成約から近いキーワードでも対応は可能です。

例えば、商標キーワードですね。

商標キーワードは成約から近いキーワードであり、アクセスが集まると成果が発生しやすいです。

しかし、1話完結記事で商標ページなどの強いライバルページに勝つには、ドメインパワーが必須であり、ドメインパワーがなければ検索上位を狙うのは難しいでしょう。

広告の管理が大変

トップページがランキングになっていて、個別記事からランキングページに流す方法をとると、広告掲載はトップページだけです。

一方、1話完結記事は各個別記事に広告を設置しますので、広告の表記修正や商品名の変更などがあった場合、各個別記事を修正しなければならず、修正対応だけで膨大な時間を要します。

1話完結記事を書き上げる4つのステップ

これから紹介する書き方は、あくまでも一例です。

下記の手順以外でも1話完結記事は書けます。特にブロガーさんのなかには1話完結記事を得意とする方も多いと思います。

参考になる部分があればご活用ください。

紹介したい商品を決める

アフィリエイトの目的は、商品を紹介することなので、記事を書く前に、「どの商品を紹介するのか」を決める必要があります。

商品を選ぶポイントは、平均CVRと承認率です。

成約から遠いキーワードを攻めるので、大部分の読者は広告までたどりつきません。もし広告に遷移したとしても、商品LPを見て、購入意欲が高まらなければ、せっかく誘導したのに無意味になります。

数少ない見込み客を成果発生までつなげるには、平均CVRが高い商品で、承認率も高い商品がおすすめです。

その商品を買いたい人の悩みを探す

商品が定まった後は、その商品を必要としている読者の悩みをリサーチします。

リサーチに必要なのは、商品LPと知恵袋、信頼できる商品レビュー記事です。

  • この商品を選ぶ方はどんなな悩みを持っているのか?
  • その読者がおかれている状況や立場はどうなのか?
  • どうしてその方法で悩みを解決しようと思ったのか?
  • 他の方法では改善できなかったのか?

など、購入可能性がある方の読者像をイメージしながら、悩みをあぶりだしていきます。

記事の組み立てを考え、肉付けする

その商品を購入する方たちが抱えている悩みが分かれば、その悩みの解決法を紹介する記事を書きます。ただし、書き初めは、「商品ありき」で記事を書かないことが重要です。

「悩み解決」→「商品紹介」

の流れになると、おそらく1話完結記事では上位表示はできません。きちんと、順序立てて、あらゆる情報を提供する必要があります。

さて、記事の構成ですが、先ほども書きましたが、1話完結記事は次のような感じが多いです。(サプリの例)

  1. 悩みの定義
  2. 悩みの解決法を複数個提示
  3. 解決法の中からサプリメントを活用する方法を紹介
  4. 悩み解決に適したサプリメントを複数個ピックアップし、商品を一覧で紹介
  5. その商品が他の商品より優れている点を解説
  6. 実際に使ってみた感想
  7. 他のユーザーによる口コミ
  8. まとめ

多くの方は、「○○という悩みを解決する方法」を紹介する記事の場合なら、商品に関係の無い悩みの解決法を紹介したり、商品をゴリ押しする解決法が書かれた記事が多いようです。

しかし、このページで紹介する方法は、

一般的な解決法を具体的に紹介し、次にその方法のデメリットを伝え、「○○という商品を使えばそのデメリットが解消される」というようにもって行きます。

通常、成約から遠いキーワードを用いて検索するユーザーは、広告を見るのを嫌います。そのため、読者を教育した後に、最適な商品を紹介します。

【重要】アクセスが増えてきたら修正する

1記事完結記事に限らず、アフィリエイトサイトで一番重要なのが記事修正です。

  • 離脱率を下げるための記事構成の修正
  • クリック率を向上させるためのアフィリエイトリンクの修正
  • 検索クエリにマッチさせる記事修正
  • 読者の共感を得るリード文の修正

上記のような修正を繰り返していくと、徐々に成果か出てきます。

なお、「アクセス数が増えてきたら」という定義ですが、私は概ね50PV/日を超えると検証作業を開始します。

1話完結記事で収益を上げるコツ

1話完結記事で収益を上げるコツは、

  • 商品を必要とする読者の潜在的な悩みを知る
  • 広告色を出さない
  • アクセスが増えてきたらABテスト&記事修正
  • たくさんの種をまく(記事をたくさん書く)

上記の4つのポイントが重要です。

つまり、量産&検証ですね。

この量産&検証は、アフィリエイトサイトの運営スタイルに関わらず、非常に重要なことなので、アフィリエイト初心者のうちから常に実践しておくといいでしょう。

まとめ

以上が、ペラサイト風ホワイトハット的1話完結記事の書き方です。

実は、ペラサイトというのは、「キーワード選定」や「記事の導線設計」などが難しく、奥が深い手法です。そのため、「この方法が簡単!」とは言いにくいです。

しかし、本当のペラサイトと異なり、ホワイトハット的1話完結記事は、同一サイトに記事をたくさん投稿できます。

つまり、失敗覚悟で量産できるのです。

読者の悩みを調べ、広告まで誘導させるというのは、アフィリエイトの基本なので、その基本をマスターしやすいのもこの手法だと思っています。

アフィリエイト初心者のかたは、お試しくださいね。

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